研究課題/領域番号 |
16H04259
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
設計工学・機械機能要素・トライボロジー
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
竹村 研治郎 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (90348821)
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研究協力者 |
フレンド ジェームズ
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 細胞培養 / 自動培養 / 超音波 / 細胞組織生成 / 超音波振動 / 細胞パターニング / 細胞塊 / 細胞シート / 細胞・組織 / 再生医学 / 細胞培養器 / 共振 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
再生医療などの細胞療法において細胞培養技術は重要な基盤技術である.本研究では,超音波技術を用いて自動細胞培養システムの基盤技術を確立することを目的とした. はじめに,培養ディッシュに対して超音波振動を付与することによって底面に接着した細胞をタンパク質分解酵素を用いることなく剥離できることを明らかにした.つぎに,超音波ポンピングを応用して,振動する培養面の上方からガラス管を近接させることによって培養ディッシュ内の細胞懸濁液を回収する手法を確立した.さらに,培養ディッシュに対して,適切な振幅分布を持つ超音波を付与することによって,細胞をパターニングする技術を確立した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
再生医療をはじめとして,培養細胞を用いた治療法が国内外で注目を集めている.我が国では世界に先駆けてiPS細胞を用いた臨床試験が実施されるなど,新たな医療産業としての期待も高い.本研究はこれらの治療において重要な役割を果たす細胞培養の自動化に関するものである.細胞の培養,剥離,回収といった一連の操作を全て超音波アクチュエーション技術で達成したことにより,従来,その多くを手作業に頼っていた細胞培養過程の自動化の基盤技術が確立され,医療・研究機関の規模の大小に関わらず細胞培養が容易となったことで臨床試験後の再生医療の普及に貢献する意義は大きい.
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