研究課題/領域番号 |
16H04275
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 勲 東京工業大学, その他, 理事・副学長 (10170721)
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研究分担者 |
齊藤 卓志 東京工業大学, 工学院, 准教授 (20302937)
川口 達也 東京工業大学, 工学院, 助教 (40376942)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | エネルギー工学 / 吸着蓄熱 / プラスチック射出成形 / 金型温度制御 |
研究成果の概要 |
本研究は、プラスチック射出成形における金型温度動的制御に要するエネルギーを削減するため、未利用熱エネルギーを蓄えたデシカントを金型に輸送し、これを金型昇温に利用するシステムを提示するとともに、生産性への影響を踏まえた実用性を検討することを目的とする。急速発熱機構を内包する金型、未利用廃熱によるデシカント再生器を試作し、これらの性能をもとに、実成形プロセスに合致した条件で金型温度動的制御に要するエネルギー削減効果を評価した。その結果、本研究の条件下では、金型を電力で加熱する場合に比べ、少なくとも24%のエネルギーを削減できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の社会的意義は、加工産業におけるエネルギー消費量の削減を、加工産業の至上命題である生産性を阻害することなく、未利用熱エネルギーを有効活用することによって実現する可能性を示した点にある。一方、本研究成果の学術的意義は、デシカントを用いた吸着蓄熱現象を利用して、一般にエネルギー密度の低い未利用熱エネルギーを型外でデシカントに「ゆっくり」蓄積し、これを型内に移動して「急速に」発熱させる「時空間濃縮」の概念を提示し実証したことにあるといえる。
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