研究課題/領域番号 |
16H04277
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
熱工学
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研究機関 | 早稲田大学 (2018) 名古屋大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
松田 佑 早稲田大学, 理工学術院, 准教授(任期付) (20402513)
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研究分担者 |
新美 智秀 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (70164522)
江上 泰広 愛知工業大学, 工学部, 教授 (80292283)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | 単一分子計測 / 熱物性 / 機械学習 / 高分子膜 / 熱工学 / 流体工学 / 単一分子計測法 / マイクロ・ナノ熱流体工学 / ガラス転移 |
研究成果の概要 |
高分子の年間生産量は国内だけでも1000万トンを超え,その成型加工時の高効率化による省エネルギー効果は非常に大きい.高分子材料製品の製造の高度化・高効率化につなげる基盤構築を最終目標に見据え,本研究では,高分子材料製品の加工過程において重要な硬化過程に関して,分子スケールでの熱物性評価を実施し,これとマクロに計測される熱物性データとの関係を明らかにすることを目的とした. 具体的には,単一分子計測(SMT)を実施した.巨視的にみると粘度が一様に上昇していくような高分子膜系において,SMTで計測される微小スケールでは粘性分布に空間的な不均一性が現れていることが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子の硬化過程におけるSMT計測を実施した.巨視的には粘度が一様に上昇していくような系において,SMT計測のスケールでは粘性分布に空間的な不均一性が現れていることが分かった.またこのように現れる膜中の粘度の高低分布をみると,柔らかい領域,硬い領域がそれぞれクラスターを形成しており,これらの相関長の経時変化を解析することで不均一分布の性質を調査した.微細なスケールにおける分子個々の熱運動が,マクロスケールで計測される物理量とどのように関係付けられるかに関しては学術的にも非常に興味深い課題であると考えられると同時に,高分子材料製品の製造の高度化・高効率化につなげる基盤構築に有用な知見となる.
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