研究課題/領域番号 |
16H04312
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電力変換・電気機器
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (90323443)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
|
キーワード | プラズマ医療 / 癌治療 / 免疫治療 / 活性種 / レーザー誘起蛍光法 / 癌 / ナノ秒ストリーマ / サイトカイン / 再チャレンジ / フローサイトメトリー / 再発 |
研究成果の概要 |
本研究では、放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。マウスの癌腫瘍にプラズマを照射すると、プラズマを照射していない箇所にある同種の癌腫瘍にも抗腫瘍効果が現れることを動物実験で実証した。また、この全身性の抗腫瘍効果は少なくとも3週間以上は持続することを示した。生化学分析から、このときマウスの体内で、癌に対する免疫が活性化している可能性を示した。この他、プラズマで生成されたどの活性種が癌治療に効いているかを調べる研究に関連して、プラズマの活性種密度のレーザー計測も行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、申請者が4年前に初めて動物実験で見つけた、プラズマで癌の免疫治療を行える可能性について、マウスを使った動物実験で検証することに成功した。本研究により、転移癌や切除した腫瘍の再発抑制にも効果を発揮しうる癌の免疫治療を、副作用が少なく極めて安価なプラズマで実現できる可能性が示唆され、新しい癌治療の可能性に道を拓いた点で大きな意義をもつ。
|