研究課題/領域番号 |
16H04366
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
五十嵐 浩司 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (80436534)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
15,860千円 (直接経費: 12,200千円、間接経費: 3,660千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | モード多重伝送 / ディジタル信号処理 / 光ファイバ / 光ファイバ伝送 / モード多重 / 光ファイバ通信 / 情報通信工学 / フォトニックネットワーク / 電子デバイス・機器 / 電子デバイス |
研究成果の概要 |
本研究では、モード間結合を制限することで、MIMO回路規模の削減が可能となる弱結合モード多重伝送技術を確立し、その伝送性能を明らかにすることが目的である。実時間MIMO光受信器を実現し、それを用いて世界で初めて波長多重・10モード多重・両偏波QPSK光信号の弱結合10モードファイバ伝送の実時間評価を行った。その結果、FPGA実装可能な実時間MIMO信号処理を使用したとしても、弱結合モード多重方式を採用することで10モード多重が可能となり、モード数に対する伝送容量のスケール則が成り立つことがわかった。弱結合モード多重伝送方式は伝送容量拡大に極めて有効である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モード多重伝送の実時間評価に関しては、2015年に3モード多重伝送実験が報告されただけであったが、本報告で10モード多重伝送実験が達成された。これは極めて大きな進展である。さらに、実験後にBERを計算するオフライン信号処理に比べて、実時間では瞬時にBER測定結果が得られる。この伝送性能を実時間で評価できる良さを実感できたのは、伝送ファイバ入力パワーを大きくしたときにBER劣化に直ぐに気づいた点である。これは10モードファイバにおける非線形効果によるものであり、世界で初めてモード多重伝送における非線形歪みを実時間で観測した瞬間であった。
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