研究課題/領域番号 |
16H04372
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
大坊 真洋 岩手大学, 理工学部, 准教授 (20344616)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2016年度: 10,010千円 (直接経費: 7,700千円、間接経費: 2,310千円)
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キーワード | ベクトルポテンシャル / コイル / 非破壊検査 / 電界発生 / 二重コイル / 非接触計測 / トランス / 電磁気 / トモグラフィー / 生体インピーダンス |
研究成果の概要 |
我々は、電磁気学の根本物理量であるベクトルポテンシャルに着目して、物体内部のインピーダンス分布を計測する新しいアプローチに取り組んだ。理論および数値シミュレーションにより球型のベクトルポテンシャルコイルが均一なベクトルポテンシャルを発生することを示し、実際に製作して実証した。また、ベクトルポテンシャルの時間微分と、導体経路との内積の線積分に等しい第一の電圧の他に、線積分経路中の抵抗値に比例した第二の電圧成分も発生した。電磁シールドの効果は、第一の電圧には無く、第2の電圧にはあった。これらを使い分けることによって、新たな計測方法が実現できるだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
量子力学が適用されるミクロな世界では、電磁現象は電界や磁界ではなく、ベクトルポテンシャルで表現されている。しかしながら、マクロな世界では、電界や磁界で考えることがほとんどであり、ベクトルポテンシャルを発生させることを目的としたコイルはこれまで無く、その応用機器やアプリケーションは存在しなかった。ベクトルポテンシャルを実用化するための第一歩となる球型の特殊コイルを実現した。また、電流(ベクトルポテンシャル)の時間変化から電界を発生し、それを対象物に作用さえて、その相互作用から対象物の電気的情報収集する新しい方法を提案した。
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