研究課題/領域番号 |
16H04430
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
内田 敬 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 教授 (60203535)
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研究協力者 |
松本 浩子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | バリアフリー / スマートホンアプリ / 歩行者ナビ / ことばの地図 / 入力補助 / 屋内実験 / 試用実験 / 音環境 / ユニバーサルデザイン / 歩行支援 / ITS / RFID / 歩行実験 / バーチャル散歩 / スマホアプリ |
研究成果の概要 |
視覚障碍者が単独で初めての街でも街歩きができるユニバーサル社会をめざした研究を行っている。白杖を用いての単独歩行が可能な視覚障碍者を対象として、晴眼者が利用している歩行者ナビと同様の道案内・まち案内を提供するトータルシステム(音声ARナビ)を開発している。 システムの主たる要素は、晴眼者が利用している地図や周辺情景などの視覚情報を音声情報で代替する「ことばの地図」、市販のスマートフォンを画面を見ずに操作するための入力デバイス(NFC活用)、単独での街歩きを楽しくするための対話ロボットである。これらのシステム要素を試作し、視覚障碍当事者を被験者とする実験を繰り返して実用レベルに至る成果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚障碍者は白杖による単独歩行が可能な人であっても、事故や迷う危険の回避に意識がとられるため、また、通いなれた道であっても周辺の道路・建物状況を自身で見ることができないために、晴眼者のように街歩きを楽しみ、時として寄り道をするという晴眼者にとっては当然の日常生活が行えない状況にある。 本研究成果の社会的意義は、この日常生活上のバリアを「ことばの地図」で解消することを可能とするものであると意義づけられる。学術的には、交通工学分野においては交通弱者のモビリティ支援や道路・歩行環境整備が重要なテーマである。その中で本研究は先進性が評価されて、2016年度交通工学研究発表会・研究奨励賞を受賞している。
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