研究課題/領域番号 |
16H04435
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
藤井 学 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 特任准教授 (30598503)
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研究分担者 |
吉村 千洋 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (10402091)
伊藤 紘晃 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 助教 (80637182)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,460千円 (直接経費: 14,200千円、間接経費: 4,260千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 鉄 / 生物地球化学 / 沿岸域 / 植物プランクトン / 酸化還元 / 凝集沈降 / フラックス / 土地利用 / 流域土地利用 / 鉄摂取 / 沿岸域藻類 / 生物生産 / 微量金属 / 陸域 / 森と海のつながり / 一次生産 / 生物生産性 / 反応速度論モデル / 一次生産性 / 地球化学的動態 |
研究成果の概要 |
鉄は生物にとって重要な微量栄養素であり、基礎生産を担う藻類の光合成や窒素固定において必要不可欠である。外洋では鉄が不足することで植物プランクトンが成長できない海域(HNLC海域)が存在し、過去数十年において海洋学を中心に鉄の化学形態や生物利用性に関する研究が進められてきた。しかし、河川や河口、沿岸域における鉄の動態については知見が不足しており、流域人間活動が沿岸域への鉄輸送や生物基礎生産に及ぼす影響につては分かっていないことが多い。本研究では、河川・沿岸域での鉄の生物地球化学的動態(酸化還元、凝集沈降、藻類摂取等)を明らかにすることで、流域土地利用が沿岸域一次生産性に及ぼす影響を評価する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
持続可能な開発目標でも示されるように、沿岸海洋域を持続可能な形で利用し海洋生態系・資源を将来にわたり保全していくことは重要である。本研究では、これまで知見が不足していた河川・沿岸域における鉄の生物地球化学的動態を明らかにすることで、陸域人間活動が沿岸域での鉄動態や生物利用に及ぼす影響を定量的に示した。例えば、沿岸域への鉄輸送は森林や都市部などの土地利用や湾内での海水交換に影響を受ける一方、湾内で生産される有機物も生物利用性に貢献していることが分かった。今後は、本研究で得られた鉄の生物地球化学的動態に関する推定精度をさらに向上させることで、鉄の動態を考慮した流域保全に活用していくことが望まれる。
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