研究課題/領域番号 |
16H04442
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 長岡工業高等専門学校 |
研究代表者 |
荒木 信夫 長岡工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (30193072)
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研究分担者 |
山口 隆司 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (10280447)
押木 守 長岡工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (90540865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2016年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 都市下水処理 / 嫌気性処理法 / 原生動物 / 浮遊物分解促進 / UASB / 嫌気性処理 / 嫌気性原生動物 / 浮遊性物質 / 浮遊固形成分 / メタン化 / 嫌気性汚泥床法 / 浮遊性成分 / メタン生成 / 嫌気性排水処理法 / 浮遊物質分解 / メタン回収 |
研究成果の概要 |
都市下水処理に省エネルギーである嫌気性法を適用するには汚泥床法が有望であるが、都市下水中に含まれる浮遊成分の分解が課題となる。一般的な都市下水処理に広く普及している標準活性汚泥法はこの浮遊成分の分解に槽内に生息している原生動物が一定の役割を担っている。嫌気性法である汚泥床法内にも原生動物が生息していることは分かっているので、この原生動物を高濃度に培養し、嫌気性法の課題である浮遊成分の分解を促進することを目的とした。しかし、原生動物は主として汚泥床法槽内の各種のバクテリアや都市下水の溶解性成分を選択的に摂取し、下水中の浮遊性成分は摂取しないことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本で広く都市下水処理に普及している標準活性汚泥法は膨大なエネルギー消費とさらに処理が必要な余剰汚泥を大量に生成している。一方、嫌気性汚泥法などの嫌気性法は省エネルギーであり、余剰汚泥の生成も極めて少ない。しかし、処理効率が低いことから、特に都市下水中の浮遊成分の分解が問題となる。本研究は汚泥床法内に生息する原生動物を高濃度に培養し、この浮遊成分の分解を担わせる方策を確立するものであるが、嫌気性原生動物は都市下水中の浮遊成分よりも溶解成分を摂取することが判明した。したがって、嫌気性処理法では浮遊成分の分解をバクテリアの活性化を軸として技術を開発する必要であることが分かった。
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