研究課題/領域番号 |
16H04484
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
小野 芳朗 京都工芸繊維大学, その他部局等, 理事・副学長 (50152541)
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研究分担者 |
中嶋 節子 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (20295710)
三宅 拓也 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (40721361)
本康 宏史 金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (80711374)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 大名庭園 / 後楽園 / 兼六園 / 偕楽園 / 栗林公園 / 近代都市 / 景観・環境 |
研究成果の概要 |
大名庭園の近代とは何か、そこからみえる近代の景観の創り方とは何かを研究した。実例として、岡山後楽園、金沢兼六園、水戸偕楽園、高松栗林公園、彦根玄宮園、鹿児島磯庭園、広島縮景園、沖縄識名園を視察、対象とした。 近代とは、好みの時代である近世を通過し、公共の空間、あるいは文化財としてのせめぎあいが各大名庭園で繰り広げられるが、その使い方が近代であるということに結論付けられる。本研究では、これを新旧景観を比較しながら「図説大名庭園の近代」に編み上げていく作業を通して、近代のイメージとは何か、を検討することになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代という時代を理解するために、大名庭園を取り上げた。景観の変遷、その理由、作り方を比較研究することで、近代は主体の意志、主体土老いの利害調整、伝説の依拠、それを裏付けていく学知の存在などが景観形成のドライビングフォースになることが理解される。また、将来的な景観形成のメカニズムを知ることが出来、景観保全・開発審議の方法に貢献できる。 都市史的には、大名庭園が、藩主の象徴的空間(幕府から天皇制)だることが文化財としての保全と、公園としての空間のせめぎあいを経て、オーセンティックな空間として議論され、そのメカニズムが天皇制国家からユネスコの国連を価値として学知が価値づけることを示した。
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