研究課題/領域番号 |
16H04486
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
川本 重雄 近畿大学, 建築学部, 教授 (40175295)
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研究分担者 |
福田 美穂 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (50379046)
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研究協力者 |
ファン サン・ハイ Hue Monuments Conservation Centre, Director
チョウ ジェモ Kyungpook National University, Professor
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2016年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | 書院造 / 遣戸 / 宮殿 / 寝殿造 / 民家 / 宮殿建築 / 東アジア / 洋風宮殿 / 日本住宅史 / 儀式 / 近世民家 / 中国建築 / 宮殿儀式 / 朝鮮王朝 / グェン王朝 / 儀式書 / 元日参賀 / 中世民家 / 中国の宮殿 / ベトナムの宮殿 / 韓国の宮殿 / 日本建築 |
研究成果の概要 |
10世紀後半に我が国で考案された遣戸(引き違い建具)が普及することで、日本建築が大きく変化したことを明らかにした。すなわち、壁がほとんどなく襖や障子で囲われた部屋が13世紀に登場した後、それに様々な改良が加えられ、15世紀後半に書院造が成立したこと、建具の開閉のために、精度の高い建築技術が住まいにも取り入れられたことなどを明確にした。一方、遣戸が民家へ導入されることで、民家がどのように変わったかを考察するために、秋田県・沖縄県等の民家調査を実施した。秋田県では17世紀後半に、沖縄県では幕末から明治の時期に遣戸が導入され、礎石建ちの精度の高い民家になっていったことなどを確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
伝統的な日本の住まいの大きな特徴は、襖や障子などの建具で囲われた部屋で形作られている点にある。部屋は壁で囲われるのが世界共通のやり方で、壁を用いず建具で囲って部屋を作る家の作り方は日本以外では見られない。この研究は、10世紀後半に日本で発明された襖や障子などの建具が、どのように普及し、日本固有の建築文化を作りだしたかを検証したものである。13世紀に建具で囲われた部屋が登場し、15世紀には建具で囲われた部屋を単位とし、その集合として家が作られるようになったこと、江戸時代初めには民家にもこの手法が取り入れられたことを明らかにした。
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