研究課題/領域番号 |
16H04492
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金属物性・材料
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥田 浩司 京都大学, 工学研究科, 准教授 (50214060)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
|
キーワード | 長周期積層規則構造 / マグネシウム合金 / 階層的相転移 / 放射光小角散乱 / XAFS / LPSO合金 / 放射光小中角散乱 / MgYZn 合金 / 長周期積層秩序構造 / 放射光散乱 / ブロック共重合体 / 階層的相転移材料 / LPSO構造 / Mg合金 / アモルファス / 小角高角同時その場測定法 / Mg合金 / 相転移 / SWXS / 放射光 / LPSO / MgYZn / EXAFS / クラスターダイナミクス |
研究成果の概要 |
軽量金属材料の強化相として期待される長周期積層秩序構造の形成機構が2段階の特徴的な相転移過程を経ることを前課題で発見したことに基づき、その詳細な機構の解明をおこなうとともに、類似組織を示す別物質系の組織形成過程を比較することを目的として、LPSO材料については構成元素の一部置換の及ぼす相転移のカイネティクスへの影響を調べるとともに、新たに高角回折やXAFSを取り入れて調べ、別物質としてはブロック共重合体の自己組織化を調べた。その結果、階層的相転移が起こる原因は2種類の変態駆動力の作用する反応速度が大きな因子となっていることがわかり、階層ごとの相転移完了を必ずしも待つ必要はないことが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
材料を製造する場合、その形成過程を理解することは組織や特性の制御をおこなう観点から重要である。複雑な構造をもつ金属材料は多くの場合急速凝固などの非平衡性により、原子位置が不完全な材料ができるに過ぎない。ところが複雑な構造を持つLPSO構造は単位構造としてのL12クラスターと呼ばれる構造単位は比較的ロバストであり、その分布に任意性を残すという風変わりな特性を持つことが明らかになり、このような振舞いをする材料の特徴や条件を明らかにすることは新規材料開発に新たな視点をもたらすことが期待される。
|