研究課題/領域番号 |
16H04513
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
松尾 元彰 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (20509038)
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研究協力者 |
折茂 慎一
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | 錯体水素化物 / イオン伝導 / 水素化物 / ナトリウムイオン伝導 |
研究成果の概要 |
クロソ型錯イオンBnHnを有する錯体水素化物は、構造相転移に伴って高速イオン伝導を示すため、次世代蓄電池として注目される全固体リチウム/ナトリウム二次電池を実現するための固体電解質としての応用が期待される。しかし、構造相転移温度以下ではイオン伝導率が低いため、構造相転移温度以下でのイオン伝導率改善が課題の一つとして挙げられていた。(1)BnHnと価数・水素配位数・イオン半径が異なる他の錯イオンとを共存させること、(2)部分脱水素化させること、により室温でのイオン伝導率が3~4桁増大することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クロソ系錯体水素化物の相転移温度以下でのイオン伝導率を改善するという目標を達成することができた。その中でも部分脱水素化量制御によるアプローチは、水素化物特有のものであり、国内外の他のグループに先行して本研究で初めて着眼した材料設計指針である。今後錯体水素化物での高速イオン伝導機能を飛躍的に発展させ高エネルギー密度の全固体二次電池の実現を後押するとともに、“水素化物でのイオニクス”分野の学理探求に貢献する成果と言える。
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