研究課題/領域番号 |
16H04516
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東北大学 (2017-2018) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
岡本 範彦 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (60505692)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2016年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | 脆性材料 / セメンタイト / サイズ効果 / 塑性変形 / サイズ硬化 / 多層薄膜構造 |
研究成果の概要 |
延性フェライト相と脆性セメンタイト相のラメラ状組織であるパーライトにおいて,なぜ一般に脆性的であると考えられているセメンタイト相が塑性変形を示すのかを明らかにすることを目的として,微小試料加工技術や微小試験技術等を駆使することにより,セメンタイト相単結晶の微小力学特性を評価した.単結晶マイクロピラー圧縮試験によって,室温においても複数のすべり系が活動することを確認した.また,非弾性X線散乱実験によって,単結晶弾性定数の一部を決定することに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フェライト相とセメンタイト相のラメラ状組織であるパーライトは工業的に最も重要な脆性/延性積層構造であると言える.本研究では,非常に高い応力レベルでありながらも多数のすべり系がセメンタイト相内で活動可能であることを明らかにし,フェライト層間に拘束された状態でなくとも,微小なサイズ領域ではセメンタイト相が本質的に塑性変形可能であることを明らかにした.本研究で得られた知見はパーライト鋼だけでなく,合金化溶融亜鉛めっき鋼板など同様の脆性/延性積層構造体にも応用できると考えられ,工業的・実用的意義も大きい.
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