研究課題/領域番号 |
16H04520
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
赤堀 俊和 名城大学, 理工学部, 准教授 (00324492)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
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キーワード | デンタルマテリアル / 銀合金 / ミクロ組織 / 力学的特性 / 歯科補綴物 / 耐食性 |
研究成果の概要 |
1173Kの比較的高い温度にて固溶化処理を施したセミプレシャス合金の一つであるAg-20Pd-17.7Cu-12Au alloy (G12)は銅リッチなα1相、銀リッチなα2相および金属間化合物であるβ相の三相から構成されていた。この場合、α1相のような高銅濃度領域が部分的に溶解し、その後、α1相、α2相およびβ相が冷却時に再析出した。一方、従来の溶体化時効したG12のミクロ組織は少量のβ相を有するα1相およびα2相にて主に構成されていた。1173KでSTしたG12の引張強さおよび疲労限はSTAを施した同合金のそれらと比較してやや低下したが、ビッカース硬さは同等の値を示していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本合金の異常な強化機構を明らかにすることにより、現在行われている複雑な加工熱処理の代わりに高力学的機能化プロセスを大幅に簡略化することができ、製造コストの削減が可能と考えている。また、本研究成果は、現在、応用時の破損および耐食性が大きく問題視されている歯科補綴物の使用に対する信頼性を飛躍的に向上させることが可能となる。 本合金における簡易熱処理によるユニークな強化機構を解明することにより、微細組織制御の新規な展開が期待でき、歯科理工学分野の更なる展開を図ることができると考えている。
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