研究課題/領域番号 |
16H04532
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・組織制御工学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宮本 吾郎 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (60451621)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | せん断型変態 / マルテンサイト / ベイナイト / バリアント / ひずみ場 / 組織微細化 / キーワード / 鉄鋼材料 / 変態歪み |
研究成果の概要 |
せん断型変態や母相の変形に関する多様な因子が影響しうるバリアント組織の支配因子を解明するため,種々の因子がバリアントサイズの相関を調査した. その結果,等温変態処理で得られたベイナイト変態では特に母相強度の低い低炭素鋼で母相粒界での核生成時に強いバリアント選択が働き、結晶方位の揃った組織が形成されてしまうが,炭素濃度が増加すると自己緩和機構が促進され粒界粗大組織の形成は抑制されることが明確となった. 一方,焼入れにより得られるマルテンサイト組織は炭素濃度が増加するとブロック厚さ,ブロック長さともに減少するが,母相粒径は主にブロック長さに影響し,ブロック厚さへの影響は小さいことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マルテンサイトやベイナイト組織は高強度鋼に用いられる微細組織であり,これらの変態組織の微細化により,高い強度と高い靱性を兼ね備える材料の開発が可能となり,これらの材料を利用する輸送機器や機械構造部品の軽量化や長寿命化,信頼性向上に資する.本研究の成果は,これらの組織微細化の基本方針を示すものであり,合金組成や処理条件の最適化に寄与する.
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