研究課題/領域番号 |
16H04553
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
島田 学 広島大学, 工学研究科, 教授 (70178953)
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研究分担者 |
久保 優 広島大学, 工学研究科, 助教 (00633752)
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研究協力者 |
礒本 良則
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | ナノ材料 / 機能性複合薄膜 / 多孔体 / エアロゾル / プラズマ反応合成 |
研究成果の概要 |
色素増感太陽電池の電極用の薄膜の新しい作製方法を提案し、その有用性を実験的に検討した。この方法では、薄膜を構成する酸化チタンの層を均一に形づくるために、ガス中でナノ粒子を発生させ、それらを基板の上に連続的に堆積させる。ナノ粒子の性状や堆積のさせ方をさまざまに変えた結果、十分な厚さ、平坦性、均一性をもった膜が得られる条件を見出せた。この膜を用いて作製した電池ユニットは、太陽光の照射により発電性能を発現することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の代表的な学術的意義は、粒子の性状や堆積のさせ方を、粒子の気中での発生と輸送に関するこれまでの学術的知見をふまえて吟味することで、望ましい電極用薄膜を得ようとした点である。社会への波及効果として、色素増感太陽電池の研究開発は日本が世界をリードしており、今後実用化に向けた取り組みが進むなか、本研究の成果は我が国の国際競争力確保の観点から、貢献の大きい技術のひとつになると考える。さらに、ここで開発した複数のナノ物質を同時に堆積させる技術は、電極用の薄膜に留まらず、異物質のシナジー効果を期待する複合材料の製造技術一般にも、新たな選択肢を加えるであろうと考えている。
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