研究課題
基盤研究(B)
ナノ空間が高度に制御された結晶性多孔質材料であるゼオライトは「分子ふるい」、「イオン交換能」、「触媒能」という3つの大きな特徴を有している。「イオン交換能」、「触媒能」はシリカ骨格に導入されたヘテロ原子の種類ならびにその導入量により依存する。本研究では新たに“ゼオライト細孔内における「ヘテロ原子の位置」”に着目する。「ヘテロ原子」を細孔内に適切に配置することにより、触媒性能の制御・向上を実現した。
ゼオライトのヘテロ原子の位置を制御するということは、同時にゼオライト骨格形成過程を原子レベルから制御することに等しく、ゼオライトの生成機構の根本的な解明、さらに新しい細孔構造のゼオライトの合成が期待できる。本研究では実用化には至っていないが、高いポテンシャルを有し、劇的な機能性能の向上により実用化が期待できるゼオライトである、RTH型、CON型、MSE型も対象としており、高機能化により新規な触媒プロセスの開発が期待できる。
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