研究課題/領域番号 |
16H04629
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
鳥養 祐二 茨城大学, 理工学研究科(理学野), 教授 (80313592)
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研究分担者 |
田内 広 茨城大学, 理工学研究科(理学野), 教授 (70216597)
趙 慶利 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (90313593)
庄司 美樹 富山大学, 研究推進機構 研究推進総合支援センター, 准教授 (30361950)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2016年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | トリチウム処理水 / 海洋放出処分 / 生物影響 / 生体中トリチウム濃度の迅速測定 / 風評被害の最小化 / トリチウム / ヒト細胞 / モンテカルロ / トリチウム水 / トリチウムチミジン / アポトーシス / 処理・処分 / DNA損傷 / 細胞核線量率 / トリチウム汚染水 / 細胞核線量 / 海洋放出 / DNAへの蓄積 / 細胞生存率 / 生体濃縮 / 福島第一原子力発電所事故 / トリチウムの人体への影響 / 放射線 |
研究成果の概要 |
トリチウム処理水の海洋放出処分における、安全確認と安心のために、トリチウム水を用いてヒト細胞の培養を行い、その影響を調べた。その結果、①海洋放出するトリチウム処理水濃度と比較して、非常に高濃度なトリチウム環境下でしか細胞死は起きないこと、②モンテカルロ法により、細胞核にトリチウムのβ線のエネルギーを付与するためには、トリチウムは細胞核内に存在する必要があること、を明らかにした。また、③魚の自由水に含まれるトリチウムの濃度を迅速に測定できる手法の開発を行い、トリチウム処理水の海洋放出処分時の迅速な安全確認が行えるようにした。本研究は、トリチウム処理水の処分に大きく貢献する研究成果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トリチウム処理水の海洋放出処分における、安全確認と安心のために、トリチウム水を用いてヒト細胞の培養を行い、その影響を調べた。また、細胞中のトリチウム分析法を応用し、魚の自由水中のトリチウム濃度の迅速測定法の開発を行った。既往の方法では、魚の自由水中に含まれるトリチウム濃度測定は、1つの試料に1ヶ月以上の時間が必要であるが、本研究により開発した手法では、1日に数試料の測定が可能である。この分析法は、トリチウム処理水の海洋放出処分時の魚のトリチウム濃度の安全確認法として実用段階にある技術であり、この成果は、風評被害の最小化に大きく貢献する。
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