研究課題/領域番号 |
16H04656
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
水関 健司 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80344448)
|
研究協力者 |
荒巻 知子
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 15,080千円 (直接経費: 11,600千円、間接経費: 3,480千円)
|
キーワード | 海馬 / スパイク伝達 / 細胞種特異的 / 経路特異的 / 情報処理 / オシレーション / 光遺伝学 / 大規模記録 / 海馬台 / 投射先特異的 / 記憶 / スパイク伝達効率 / 速度細胞 / スパイク伝達機構 / 嗅内皮質 / 神経細胞間相互作用 / 脳波 / 介在細胞 / 多点同時記録 |
研究成果の概要 |
海馬体の神経細胞間の相互作用が経験によってどの様に変化するかを調べた。その結果、バースト発火でスパイク伝達効率が上がる促進的な細胞ペアと下がる抑圧的な細胞ペアがあること、スパイク伝達効率が促進的か抑圧的かは領域と細胞種に依存的であることを明らかにした。 さらに海馬体の経路特異的な情報処理を理解するため、大規模計測と光遺伝学を組み合わせて、投射先を同定した神経細胞の活動を計測する技術を確立した。この技術を用いて、海馬の出力層にあたる海馬台の神経細胞は、投射先の脳領域によって異なる種類の情報を伝達し、各種のオシレーションに対して異なる相関を示すことを示唆するデータを得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、電気生理学ならびに光遺伝学の技術を用いて、海馬からどのような情報がどの脳領域へ分配されるかを明らかにする基盤を築いた。さらに、海馬体の神経細胞間の相互作用が経験によってどの様に変化するかを明らかにした。本研究により、記憶に重要であり、認知症で異常が認められることの多い海馬の情報処理を詳しく調べた成果は、認知症の病態を理解し、より優れた治療法を開発するための基盤となることが期待される。
|