研究課題/領域番号 |
16H04678
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中田 和人 筑波大学, 生命環境系, 教授 (80323244)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | ミトコンドリア / ミトコンドリアゲノム / 突然変異 / エネルギー代謝 / ミトコンドリア病 / モデルマウス / ミトコンドリアDNA / ミトコンドリア遺伝子疾患 / 病態モデルマウス / ミトコンドリアゲノム変異 / エネルギー産生不全 / エネルギー産生異常 / 病原性突然変異 / エネルギー代謝異常 |
研究成果の概要 |
突然変異型ミトコンドリアゲノム(mtDNA)の優位な蓄積がミトコンドリア病、糖尿病、神経変性疾患、がんなどの原因になる可能性が示唆されているものの、「変異型mtDNA分子がどのようにしてこれほどまでに多様な病型を誘導するのか?」といった根源的な命題は未だに解明されていない。本研究では、ミトコンドリアtRNA-Lue(UUR)に病原性点突然変異が生じた新たなモデルマウスの作出に成功し、さらに、マウス逆遺伝学的な手法を駆使してミトコンドリア分裂や糖尿病環境が変異型mtDNA分子種の病原性や蓄積動態を制御していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
mtDNAの突然変異が多様な病気の原因になるのか?という根源的な問いに答えるには、変異型mtDNAを導入したモデルマウスの作製が極めて有効な研究戦略となる。しかし、二重の生体膜に完全に閉ざされたミトコンドリアマトリックスに、それも複数コピー存在するmtDNAに人為的な突然変異を導入することは不可能である。本研究では、変異型mtDNAを含有するミトコンドリアをそのままES細胞に導入することで変異型mtDNAを有するマウスを作製し、さらにこれらを活用することで、変異型mtDNAの病原性制御や多様な病態発症との関連を解明した。このmtDNA変異のマウス逆遺伝学的な解析自体が学術的な価値となる。
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