研究課題/領域番号 |
16H04689
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 靖史 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178779)
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研究分担者 |
鈴木 康弘 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (60332277)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | VASH2 / 膵がん / 転移 / αチューブリン脱チロシン化 / 骨髄由来免疫抑制細胞 / M2マクロファージ / がん免疫 / 血管新生 / M2マクローファージ / Vasohibin-2 / がん転移 / 脱チロシン化チューブリン / Vash2 / KPCマウス / 浸潤 / 上皮間葉転換 / がん随伴線維芽細胞 / TGF-β / TGFβ I型受容体 / 癌 |
研究成果の概要 |
Vasohibin-2 (VASH2)のがん進展における機能について研究した。まず、卵巣がん細胞を用いて解析した結果、VASH2はTGF-β1型受容体の発現を介してがん細胞の浸潤性・転移性を関与することを明らかにした。次に、膵がんに関し、膵がん自然発症マウス(KPCマウス)を用いて解析した結果、VASH2は膵がん細胞の転移能に大きく関与し、その機序として、膵がん細胞のαチューブリンを脱チロシン化して膵がん細胞の運動性・浸潤性を亢進されることや、CXCR2リガンドやG-CSFなどの発現を誘導することで、骨髄由来免疫抑制細胞やM2マクロファージを集積させ、がん免疫を抑制することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、実施者が発見したVASH2が、がんの進展の中で、特にその転移において極めて重要な役割を果たしていることが明らかとなった。我が国の死亡原因のトップであり、なかでも最も悪性で難治性の膵がんは、早期の外科療法以外に確実な治療法のない状況は続いている。本研究成果は、こうした膵がんをはじめとした難治がんに対する新しい治療法をもたらすものである。
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