研究課題
基盤研究(B)
癌転移開始細胞(以下MIC)は、原発癌に巣喰う微量細胞集団で、癌転移を積極的に仕掛ける。「MICの制圧」は癌転移抑止に必須であるが、MICに関して未解明な点が多い。我々はスキルス胃癌患者の原発癌組織からMICを単離し、そのMICで高発現しているCD280のKOに成功した(ゲノム編集)。CD280をKOしたMICでは、細胞増殖能・コロニー形成能・遊走浸潤能が低下した。抗癌剤耐性能も低下した。CD280は癌転移抑止の新たな分子標的であることを見出した。
癌転移研究は大変遅れている。その理由に、癌転移の良いモデルがない現状がある。我々は、癌転移でメインプレーヤーとなる癌転移開始細胞(MIC)を、スキルス胃癌患者から成功裡に単離した。その解析から、CD280がMICの機能維持に重要で、癌転移抑制に有用な新規標的であることが分かった。癌の死因の大半は癌転移による。故に癌患者の予後において、癌転移抑止医療が大切になる。本成果は、癌転移抑止医療の実現に繋がる社会的意義を有する。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 3件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 10件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (11件)
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