研究課題/領域番号 |
16H04704
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍診断学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
富岡 佳久 東北大学, 薬学研究科, 教授 (00282062)
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研究分担者 |
塚本 宏樹 東北大学, 薬学研究科, 助教 (70423605)
松本 洋太郎 東北大学, 薬学研究科, 講師 (90420041)
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研究協力者 |
沼崎 宗夫
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2016年度: 10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
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キーワード | 修飾核酸 / アデノシン / メタボロミクス / がん免疫 / CD73 / LC/MS / 腫瘍マーカー |
研究成果の概要 |
PD-1抗体等によるがん免疫療法が臨床応用された。しかし、がん免疫病態の個体差は大きいため、異なる免疫抑制の仕組みを標的とした免疫療法やその免疫病態を診断する新しい方法が期待される。本研究では、がん病態への関与が古くから示唆されるがその体内動態や免疫機能が不明な修飾核酸に着目し、その量的・質的変動を精密かつ包括的に把握する分析法を開発した。また、メチル化アデノシン等の核酸がT細胞の活性化を抑制することを見出し、修飾核酸ががん免疫抑制病態に関与する可能性を示唆した。この成果は、従来とは異なる新基準でがんの免疫病態を把握し、治療できる可能性を示唆し、がん治療の更なる発展への貢献が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、古くからがん病態に関与している可能性が示唆されていた修飾核酸類に着目し、精密に解析可能な修飾核酸メタボロミクスを開発し、修飾ヌクレオシドの量的・質的変動を基にがん免疫病態を診断し、従来の腫瘍マーカーとは異なる新基準でがん患者を個別化・層別化することを目的とした。この修飾核酸を新基準としたがん免疫病態の診断や修飾核酸を介したがん免疫抑制経路の発見は、新たながんの精密医療の発展に大きく貢献できる。
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