研究課題/領域番号 |
16H04708
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
垣見 和宏 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (80273358)
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研究分担者 |
松下 博和 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (80597782)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2017年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2016年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | ネオアンチゲン / エピゲノム / がん免疫 / DNAメチル化阻害剤 / HDAC阻害剤 / 胃癌 / 肺癌 / メラノーマ / マウスモデル / DNAメチル基転移酵素(DNMT)阻害剤 / DNMT阻害剤 / 腫瘍免疫 / 遺伝子変異 / がん抗原 / 次世代シーケンサー / エピトープ / 免疫学 |
研究成果の概要 |
担癌マウスモデルで免疫応答の解析が可能な4つのがん細胞株(YTN2、YTN16、LLC1、B16)をNGS解析しネオアンチゲンを同定した。DNMT阻害剤5-Azacytidine、DecitabineとHDAC阻害剤Vorinostat、Trichostatin A、Panobinostat、Valproic acidによるエピゲノムの制御により、遺伝子発現が1000倍に増加した抗原を認めた。Trichostatin Aにより、発現が認められなかった18個のネオアンチゲン中12個のネオアンチゲンの発現が誘導された。エピゲノムの制御でネオアンチゲンに対する免疫応答を増強する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害剤による癌治療は、腫瘍の進展の過程で蓄積される腫瘍特異的遺伝子変異抗原(ネオアンチゲン)に対する内因性免疫を活性化している。これからのがん免疫治療は、ネオアンチゲンを標的として、免疫抑制解除を併用する複合的ながん免疫治療が主流になると考えられるが、Exomeシークエンスの情報から同定されたネオアンチゲンは必ずしもがん細胞において発現している訳ではない。そこでDNMT阻害剤やHDAC阻害剤を用いたエピジェネティック治療を併用し、がん細胞におけるネオアンチゲンの発現を回復させ、ネオアンチゲン特異的な免疫応答を誘導し増強させることで革新的ながん免疫治療創出が期待される。
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