研究課題/領域番号 |
16H04710
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
谷口 博昭 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (90563289)
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研究分担者 |
長門石 曉 東京大学, 医科学研究所, 特任准教授 (30550248)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,900千円 (直接経費: 13,000千円、間接経費: 3,900千円)
2018年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
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キーワード | がん幹細胞性 / タンパク質相互作用 / 創薬スクリーニング系 / タンパク質 / 薬学 / 遺伝子 / トランスレーショナルリサーチ / 蛋白質 / 癌 |
研究成果の概要 |
PRDM14と相互作用する可能性があるタンパク質を網羅的に洗い出した。さらに、表面プラズモン共鳴(SPR)法、後者はBioluminescence RET(BRET)法により検証した。多くの候補分子がSPR法で陽性の判定となった。BRET法により厳格に相互作用を評価したところ、そのうちの一部候補蛋白で特異的陽性反応が得られた。その結果、PRDM14とHSP90, GRP78との相互作用が明らかとなり論文報告を行った。その他の相互作用する蛋白とPRDM14蛋白の関係性についても判明しており、それらの創薬に向けたスクリーニング系の樹立を開始している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PRDM14分子は正常細胞に発現がなく、ES細胞と腫瘍細胞に発現が限られる。一方、相互作用を呈するタンパク質には多くの分子標的となるoncogeneが含まれるものの、それらは正常細胞にも発現があるため、その発現を抑制することは副作用に繋がる。PRDM14との相互作用でがん細胞の幹細胞性が担われている可能性が高いため、その抑止により分化誘導の可能性が生じ、抗がん剤の感受性も高くなると考えられる。更には、すでに核酸創薬でPRDM14の発現を抑えることで、乳がん、膵がんに効果があることが判明しているため、本研究により導出される低分子化合物はこれらの疾患に有効な可能性が高い。
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