研究課題
基盤研究(B)
代謝ストレス応答は、がんに特徴的な種々の条件下で機能し、がん細胞の生存や増殖に重要な役割を果たしている。本研究では、代謝ストレス応答のなかでも、統合ストレス応答(ISR: Integrated Stress Response) 経路の活性化機構の多様性に着目し研究を行った。そして、がん化シグナルを阻害するキナーゼ阻害剤を中心に、ISRを制御する化合物を探索し同定に成功した。さらに、それらの化合物を用い、ISRを制御し合成致死を誘導する治療法の開発に向けた研究を推進した。
本研究の学術的特色・独創性は、がん細胞の代謝ストレス応答のなかで、がん化シグナルと密接に関連しがん細胞間で異なる反応がみられるものに注目し、がん特異的なストレス応答の制御法を開発しようという点にある。そして、ストレス応答を制御するツールとして、臨床に直結し得るキナーゼ阻害剤の同定に至っている。速やかな臨床応用の可能性も期待される本研究の成果は、新たながん治療法の開発という社会的要請に応えるものと位置づけられる。
すべて 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 1件) 備考 (3件)
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 504 号: 4 ページ: 721-726
10.1016/j.bbrc.2018.09.032
Oncotarget
巻: 9 号: 49 ページ: 29097-29111
10.18632/oncotarget.25624
Biochem Biophys Res Commun.
巻: 482 号: 4 ページ: 1491-1497
10.1016/j.bbrc.2016.12.062
巻: 8 号: 7 ページ: 11841-11854
10.18632/oncotarget.14415
巻: 479 号: 4 ページ: 615-621
10.1016/j.bbrc.2016.09.166
https://www.jfcr.or.jp/chemotherapy/department/genome/index.html
http://www.jfcr.or.jp/chemotherapy/department/genome/index.html