研究課題/領域番号 |
16H04725
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ゲノム医科学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
川村 晃久 立命館大学, 生命科学部, 准教授 (90393199)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
|
キーワード | 再生医学 / 幹細胞生物学 / リプログラミング / 細胞内代謝 / 心筋再生 / 幹細胞 / 代謝 / エピジェネティクス |
研究成果の概要 |
研究代表者はこれまで、人工多能性幹細胞への初期化誘導過程の細胞から、腫瘍リスクを回避して心筋細胞を生み出す特定の細胞集団を同定した。そこで、本研究では、初期化誘導過程で代謝とエピジェネティクスを制御することで線維芽細胞から直接的に心筋細胞を誘導し、安全かつ効率的な心臓再生療法の確立を目的とした。遺伝子発現阻害実験や、網羅的遺伝子発現解析およびメタボローム解析の結果から、中胚葉が形成される原腸陥入期から器官形成器に近い状態までの部分的な初期化状態から心筋細胞が誘導されること、さらに、この誘導過程で好気性の代謝制御因子とクロマチン修飾に関わる因子が重要な役割を果たすことが見いだされた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心筋細胞の脱落が激しい重篤な末期心不全を治療する方法の一つとして、多能性幹細胞から心筋細胞を分化誘導させ移植する再生療法の実現が期待されている。人工多能性幹細胞は、胚性幹細胞の弱点である倫理的問題や拒絶反応に伴う移植不全を解決できる一方で、移植後の腫瘍形成や株間の分化効率の相違、実用化のための高額な費用など解決すべき問題は多い。本研究では、研究代表者が独自に見出した手法に加え、代謝とクロマチン修飾に関連する制御因子を利用して、安全かつ効率的に心筋細胞を作製する方法を開発した。この研究成果は、安全かつ効率的な心筋再生のための新たなツールとしてその実用化が期待できる。
|