研究課題
基盤研究(B)
18000種類以上の組換えタンパク質を用いて、ゲノムワイドなタンパク質絶対定量であるin vitro proteome assisted MRM for protein absolute quantification(iMPAQT)法を確立した(Nature Methods, 2017)。さらに、試料調製や導入法を改良することで高感度化し、少数細胞プロテオーム解析を実現可能とした。また、細胞周期制御因子p57を新規がん幹細胞マーカーとして同定し、これを指標にがん幹細胞を濃縮する手法を確立した。最終的にこれらを組み合わせたマルチオミクス解析によってがん幹細胞の分子シグニチャの同定を行なった。
本研究によって次世代型の定量プロテオミクスの技術基盤を確立することができた。これは、汎用的に利用されている手法と比べて精度や特異性において優れており、生命科学におけるタンパク質の解析に革新をもたらすことが期待される。さらに、高感度化によって小数細胞プロテオーム解析を実現可能としたことで、がん幹細胞の特徴を分子レベルで捉えることができるようなったことは、がんの根治を目指す医学研究を大いに促すものである。
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すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 7件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 14件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件、 招待講演 5件) 備考 (1件)
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