研究課題/領域番号 |
16H04742
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
篠原 彰 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00252578)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 相同組換え / RAD51 / 減数分裂 / DNA修復 / ゲノム安定化 / DMC1 / 染色体 / 組換え / がん / Rad51 / Dmc1 / RecAホモログ / パートナー選択 / 相同鎖検索 |
研究成果の概要 |
DNA鎖の交換反応である相同組換えは、ゲノムの多様性の産生やDNAの2重鎖切断の修復を介してゲノム・染色体の安定化に必須の役割を果たす。組換えに中心的な役割を果たすRAD51タンパク質に結合する新規因子SWSAP1の機能を解析したところ、SWSAP1に結合する新しいアンチリコンビナーゼFIGNL1を同定した。FINGL1はRAD51-DNA複合体を破壊する活性を持つこと, FIGNL1がその活性を抑制することが分かった。また、SWSAP1のノックアウト(KO)マウスを雄、雌共、不稔になり、実際にRAD51/DMC1の染色体局在が低下している。RAD51のみならずDMC1の集合も促進する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は相同組換えのアクセル役のSWSAP1と連携して機能する、ブレーキ役の新規タンパク質・遺伝子タンパク質・遺伝子(FIGNL1)を発見しました。SWSAP1, FIGNL1の2者のタンパク質の機能を明らかにすることで、生体内でのDNA同士の交換反応である相同組換えを適切に制御するメカニズムを解明しました。相同組換えの機能不全による発ガン率の上昇の原因解明や診断・治療方法の開発につながることが期待できます。また、今回発見した組換え因子を人工的に制御する技術の開発を通して、不妊の治療、ゲノム編集を介した遺伝子治療(置き換え)の最適化など幅広い貢献が期待できます。
|