研究課題
基盤研究(B)
代表者らは細胞のクロマチンがいわば結晶のように規則正しく折り畳まれた階層構造ではなく、液体のように不規則で流動的な構造であることを明らかにした。それでは、この流動的な環境において、ヘテロクロマチン領域はどのようなメカニズムでクロマチンを不活化しているのであろうか?代表者らは、ヘテロクロマチンは個々のヌクレオソームのダイナミクス(動態)の抑制によって規定されているという仮説を立てた。本研究では、仮説を検証するため、ヌクレオソーム1分子イメージング、蛍光ヌクレオチド修飾標識によってヘテロクロマチンのクロマチン動態を追求した。そしてクロマチン不活化のメカニズムをヌクレオソーム動態から明らかにした。
個々のヌクレオソームの動きは、クロマチンへのアクセシビリティの制御とも直結し、遺伝子発現調節、DNA 複製、染色体構築のような関連領域に大きなインパクトを与える。その学術的意義は大きい。また、ヒトゲノム情報は私たちの健康や生命に深く関わっている。本研究課題の成果は、「私たちの生命に関わる細胞内のゲノム情報がどのように整理され、アクセスされ、読み出されるのか?」という疑問の解決に直結するものであり、その社会的意義は大きい。
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すべて 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 9件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 15件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 9件、 招待講演 14件) 図書 (3件)
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