研究課題/領域番号 |
16H04747
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 公益財団法人かずさDNA研究所 |
研究代表者 |
舛本 寛 公益財団法人かずさDNA研究所, 先端研究開発部, 室長 (70229384)
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研究協力者 |
岡崎 孝映
大関 淳一郎
久郷 和人
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2016年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | セントロメア / ヘテロクロマチン / 人工染色体 / CENP-A / ヒストン交換 / クロマチン / 反復DNA |
研究成果の概要 |
ヒト人工染色体(HAC)には、各種機能クロマチンが新規集合し染色体として維持される。 本研究では、合成DNAからなるHACを用いセントロメア機能形成とヘテロクロマチン集合とのバランス調節のメカニズム解明を目指した。セントロメアクロマチン形成に必須なMis18複合体によりヒストンアセチル化酵素(KAT7)が呼び込まれ、セントロメアとヘテロクロマチンの集合バランスや機能維持に関わることを明らかにした。更に各種合成アルフォイドDNAを組み合わせ、両社の集合バランスを調節可能な次世代型HACを開発し、これまで単一の合成アルフォイドDNAでは低下していた人工染色体形成活性を大幅に向上させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
染色体機能制御の乱れは、細胞死や老化、異常増殖を引き起こすが、その詳細は未解明のままである。ヒト人工染色体では、細胞へ導入した裸のDNA上に機能するクロマチンが新規形成され、染色体として自律的に維持される。 本研究では、このヒト人工染色体と構成学的手法を組み合わせ、染色体分配に関わるセントロメア機能形成とヘテロクロマチン集合のバランス調節機構の解明を進めた。本研究により染色体分配機構の異常へ繋がるメカニズムの解明が進み細胞死や老化、異常増殖への原因解明が期待される。次世代型人工染色体の開発は遺伝子治療や物質生産を目指した巨大DNA断片導入用ベクターとしても高い利用価値が見込まれる。
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