研究課題/領域番号 |
16H04752
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杤尾 豪人 京都大学, 理学研究科, 教授 (70336593)
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研究協力者 |
大西 秀典
紺野 宏記
真柳 浩太
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2017年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2016年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | IL-18 / MyD88 / タンパク質 / 炎症 / NMR / AFM / 結晶構造解析 / 高速AFM / TIR / 構造生物学 / IL-37 / X線結晶構造解析 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
AFM観察とNMR分光法によって、MyD88の分子内のドメイン間相互作用を発見し、相互作用部位を同定した。また、IL-18の前駆体のプロペプチド配列部分がIL-18本体と相互作用していることを見出した。また、前駆体の熱力学的安定性が成熟型IL-18よりも高いことをCDスペクトルとNMR測定によって明らかにした。また、プロペプチド配列を含むペプチドも同様にIL-18に結合することを見出した。さらに、IL-37の結晶構造を決定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MyD88はIL-1ファミリーやToll様受容体のシグナル伝達にとって重要なアダプタータンパク質である。今回、MyD88がOpenとCloseの2つの状態をとることを初めて明らかにした。このスイッチングが、MyD88下流のシグナル伝達制御に利用されている可能性があり、MyD88が関わる多様なシグナル伝達の研究にとって極めて意義深いものだと考えられる。 IL-18や他のIL-1ファミリーの前駆体に関する構造情報はほとんどなかったため、本研究で得られた情報は貴重である。特に、IL-1ファミリーのpropeptideと本体の相互作用を明らかにした例は初めてであり、今後の研究を促すものである。
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