研究課題
基盤研究(B)
膜タンパク質は細胞の生命機能に欠かせない多くの役割を持つ。それらの立体構造形成にかかわる小胞体トランスロコンの新規機能を解析した。トランスロコンチャネルには中度疎水性配列を受容する新規機能部位が存在することを示した。系統的化学架橋によりその作用部位を特定した。新規開発のプローブを駆使して、膜透過に関連する新規遺伝子を見出した。これらは、トランスロコンの機能に質的な影響のある興味深いものであった。
内在性膜タンパク質は細胞の生命維持に必須であり、その構造形成過程の理解は生命活動の理解や、医学薬学農学領域の応用分野の基盤として重要である。この過程は、タンパク質の構造形成にはその配列特性のみで十分であるとするアンフィンゼンドグマに反し、構造規定因子が決定的に重要であることを示した。本研究で解明された新規知見は、膜タンパク質構造形成の新しい側面を解明すると同時に、新規機能性膜タンパク質のデザインや、疾病の新規病因解明につながると期待される。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件)
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