研究課題/領域番号 |
16H04772
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
豊島 陽子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (40158043)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2016年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
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キーワード | ダイニン / ダイナクチン / 微小管 / スタック構造 / 分子内制御機構 / 1分子FRET観察 / 電子顕微鏡観察 / 高速AFM観察 / 電子顕微鏡 / AFM / 頭部間相互作用 / 運動制御 / 運動調節機構 / CC1ドメイン / K-richドメイン / 分子モーター / 自己制御機構 / stack構造 / 自己抑制状態 / 蛋白質 / 生体分子 / 生理学 |
研究成果の概要 |
ダイニン分子内の2つの頭部間の1分子FRET(蛍光エネルギー移動)を計測し、2つの頭部がスタック構造とセパレート構造の2つの状態を遷移する過程を直接的にとらえることができた。さらに、ダイニンのスタック構造(自己阻害状態)を解除してセパレート構造をとり能動的な運動を誘起する制御機構を明らかにするために、ダイニン制御タンパク質であるダイナクチンの構造と機能を調べた結果、ダイナクチンは複雑なドメイン構造と多様なコンフォメーションをとること、分子内の複雑な自己制御機構があることが明らかになった
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スタック構造と自己阻害状態という知見は、以前に研究代表者のグループが発見した独創的なものであり、本研究において、ダイニン頭部のスタック構造とセパレート構造の間の遷移過程を光学顕微鏡下でモニターし、自己阻害状態のダイニン頭部の構造を直接関連付けることに本研究の学術的意義がある。さらに、ダイニンの制御タンパク質であるダイナクチンの微小管上の動態と多様なコンフォメーションを明らかにし、ダイニンの自己阻害状態を解除して能動的な運動を誘起するための新たな運動制御機構を提示することができた。
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