研究課題/領域番号 |
16H04781
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 早稲田大学 (2018-2019) 群馬大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
吉田 知史 早稲田大学, 国際学術院, 教授 (60519320)
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研究分担者 |
高稲 正勝 群馬大学, 未来先端研究機構, 助教 (20573215)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2016年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | RhoGTPase / PKC / PP2A / 酵母 / Rho1 / Pkc1 / GAP / シグナル伝達 / Rho GTPase / ストレス応答 / 細胞周期制御 / 癌 / 菌類 / 蛋白質 / 老化 / 細胞 / GTPase |
研究成果の概要 |
出芽酵母Rho1GTPaseはヒト発がん遺伝子RhoAの相同遺伝子でストレス応答時にはPKCを介したMAPキナーゼ経路の活性化を、栄養増殖時にはPP2Aを介した細胞壁合成を促進することが知られている。しかしRho1がどのようにしてPKCとPP2Aという2種類の異なる標的を使い分けているのかは謎であった。本研究では①Rho1-PKC経路とRho1-PP2A経路はそれぞれポジティブフィードバックによって安定化すること及び②PKCとPP2Aがお互いに阻害しあうことを明らかにした。これらの結果はRho1下流の二つの経路がどちらか一方のみしか活性化できないことをうまく説明することができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Rhoの過剰発現や異常な活性化は癌、糖尿病、神経疾患、発生異常等さまざまな疾患の原因となることが知られているが効率よくRhoの活性そのものを阻害する薬剤の開発はほとんど進んでいない。本研究ではRhoシグナル伝達系のアキレス腱として下流のエフェクターであるPKCとPP2A間の相互作用が重要であることを明らかにした。PKCやPP2Aという阻害剤開発が十分に進んでいる分子を標的とすることでRho関連疾患の制御や治療が可能であると期待される。
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