研究課題/領域番号 |
16H04784
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡本 浩二 大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (40455217)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | ミトコンドリア / オートファジー / ユビキチン化 / 小胞体関連分解 / 出芽酵母 / タンパク質分解 / ユビキチンリガーゼ / マイトファジー / オルガネラ膜接触 / ミトコンドリアゲノム |
研究成果の概要 |
ミトコンドリアを選択的に丸ごと分解するプロセスは、生物種を超えて保存された普遍的な機構であり、オートファジーの仕組みを利用していることから、「マイトファジー」と呼ばれる。マイトファジーはミトコンドリアの質・量管理に貢献しており、その破綻は様々な病態を引き起こすと考えられている。本研究では、出芽酵母のマイトファジーを駆動するミトコンドリア外膜タンパク質Atg32の量と局在の制御について解析を進めた。その結果、マイトファジーが促進されるより前の段階において、Atg32の一部は小胞体へと運ばれ、小胞体関連分解経路によりユビキチン化されることで、量が負に制御されていることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究から、マイトファジーが誘導される際、オートファジーの仕組みをミトコンドリアへリクルートするための「分別マーク」の発現が転写レベルで促進され、ミトコンドリア表面に厳密に標的化されて蓄積すること、リン酸化などの翻訳後修飾によって分別マークの活性が調節されていることがわかってきた。一方、本研究は、ミトコンドリアの外膜へアンカーされるべき分別マークの一部が、別のオルガネラである小胞体に運ばれてユビキチン化され、プロテアソームによる分解を受けることで、マイトファジーが負に制御されている可能性を提起している。小胞体関連分解のマイトファジーへの関与も、これまでにない新規の概念である。
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