研究課題/領域番号 |
16H04792
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
丹羽 隆介 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (60507945)
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研究協力者 |
島田 裕子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2017年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2016年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | 発生・分化 / 神経科学 / 昆虫 / ショウジョウバエ / 神経ペプチド / セロトニン / ステロイドホルモン / 生殖幹細胞 / 遺伝学 / 生理学 / 栄養 / 神経 / エクジステロイド |
研究成果の概要 |
ショウジョウバエを用いた研究によって主に3つの成果を得た。1)栄養依存的なステロイドホルモン生合成に関与する口胃セロトニン産生神経(SE0神経)の機能調節を担う遺伝子候補を複数道程した。2)神経ペプチドであるコラゾニンを産生する神経が、栄養を十分に得ていない段階の個体に対して蛹化の負の調節を担うことを見出した。3)メス成虫の生殖幹細胞の増殖制御において、腸から分泌されるNeuropeptide F と呼ばれる神経ペプチドが必須であることを解明した。さらに、Neuropeptide F は栄養状態に応答して分泌が制御されること、そしてこれが栄養依存的な生殖幹細胞増殖に関与することを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発生や幹細胞に対して栄養が与える影響は、進化的に極めてよく保存されている現象であるが、そのメカニズムの詳細はあらゆる動物でまだ全容解明には遠い。そのような中で本研究は、ショウジョウバエを用いた研究から、この未知の課題に対する分子レベル・細胞レベル・神経回路レベルの新たな知見を見出した。これは、より高等な動物の発生における栄養依存的な現象の理解に向けた重要な基礎的知見となることに、学術的意義がある。
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