研究課題/領域番号 |
16H04804
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
青山 卓史 京都大学, 化学研究所, 教授 (80202498)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 植物細胞分化 / 表皮細胞 / 転写制御ネットワーク / 脂質シグナル / 細胞内局在性 / 根毛 / オーキシン / 細胞分化 / 転写制御 / 細胞内シグナル伝達 / 細胞形態形成 / 形態形成 / 植物ホルモン |
研究成果の概要 |
植物表皮細胞の分化には共通の転写制御ネットワークが関与することが分かっており、シロイヌナズナの転写因子GL2はそのネットワークの最下流で働く。本研究では、GL2下流で根毛細胞分化に関わる因子の同定およびそれらの機能の解明を試みた。GL2の直接標的遺伝子の産物である脂質代謝酵素PLDζ1は、そのN末領域に依存してトランスゴルジネットワークに局在することを明らかにした。また、 GL2の直接標的遺伝子の産物である転写因子LRL1のさらに下流で働く遺伝子群を探索し、RhoGTPase制御因子などの遺伝子が同定された。これらの結果は、GL2下流で様々な細胞内シグナル伝達系が制御されていることを示す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
根の表皮の根毛細胞や葉の表皮のトライコームなど、植物表皮細胞には形態や機能において他から明確に分化したものが多く見られる。それらは詳細な観察が容易であることなどから、植物細胞分化の研究対象としてこれまで集中的に研究されてきた。それ故、GL2下流で働く制御因子の役割を明らかにすることは植物細胞分化研究の最先端の知見を得ることを意味する。また、根毛は根の固定、水分や栄養素の吸収、土壌微生物との相互作用などにおいて中心的な役割を担うことが知られており、その分化制御機構を明らかにすることは様々な植物における有用品種の開発につながる。
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