研究課題/領域番号 |
16H04806
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 明治大学 (2018-2020) 大阪大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
田中 博和 明治大学, 農学部, 専任准教授 (10589922)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | クチクラ / ABCトランスポーター / 細胞膜 / 輸送体 / 膜交通 / 小胞輸送 / シロイヌナズナ / 表皮分化 / ABC輸送体 / 植物分子 / オルガネラ・細胞壁 / 植物 / 細胞・組織 / トランスゴルジ網 / 細胞、組織 / 発生・分化 |
研究成果の概要 |
植物のクチクラ形成の制御の仕組みを理解するために、クチクラ成分の分泌に関わるABC輸送体であるABCG11の局在制御因子の探索を進めた。GFP-ABCG11を細胞内に蓄積する変異体として同定したW2243系統について、異常の原因となる変異を同定した。また、逆遺伝学的に制御因子の解析により、クラスリンアダプターや、低分子Gタンパク質 ARF1のABCG11の局在制御における役割を解析した。さらに、ABCG11 の細胞膜局在に必要なアミノ酸配列についての知見を得るために、ABCG11に変異を導入し、複数の領域がABCG11が適切に細胞膜に局在するために必要であるという知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シロイヌナズナのABCG11は、地上部の器官のクチクラ形成において、クチクラの主な構成要素であるクチンとワックスの両方の輸送に関わると考えられている極めて重要な輸送体である。ABCG11は細胞膜に局在することが適切に機能するために必要であると考えられるが、細胞膜にABCG11を分布されるためのしくみは十分に理解されていなかった。本研究ではABCG11の細胞膜局在に関与しうる制御因子の候補や、ABCG11の細胞膜局在に必要なアミノ酸配列を同定した。本研究で得られた変異型ABCG11や、制御因子などの研究材料を活用した研究を継続することで、ABCG11の局在制御機構の理解が深まると期待される。
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