研究課題/領域番号 |
16H04810
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 孝行 北海道大学, 理学研究院, 名誉教授 (80197152)
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研究分担者 |
荻原 克益 北海道大学, 理学研究院, 准教授 (00422006)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2018年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2016年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | メダカ / 排卵 / 卵成熟 / ギャップ結合 |
研究成果の概要 |
本研究では,「排卵」と「卵成熟」の関係,特に,「排卵」の実行過程に「卵成熟」の進行がどのように関わるかについて,硬骨魚類のメダカを用いて調べた。「排卵」と「卵成熟」の連携には濾胞細胞と卵細胞の間に存在するギャップ結合の役割の可能性について検討した結果,メダカの排卵に必須の濾胞壁溶解酵素であるMT2-MMPの発現がギャップ結合阻害剤により抑制されることを見出し,さらにギャップ結合阻害剤によるMT2-MMPの発現抑制のメカニズムを明らかにした。加えて,細胞間のコミュニケーションに関わると予想されるギャップ結合構成単位のコネキシン分子の数種を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖生物学の重要課題のひとつである排卵現象は,これまで主に哺乳類を用いて活発に研究されてきた。100年以上の長い研究の歴史を背景に膨大な知見が蓄積されているが,今なお多くの未解明の課題が残されている。近年になって、魚類を用いた排卵研究が展開されるようになり,脊椎動物の排卵に共通するメカニズムがあることが明らかになった。脊椎動物の排卵研究で残された大きな課題は卵成熟と排卵の連関性の解明である。本研究成果は,我国発祥のモデル生物であるメダカを用いて,「排卵と卵成熟はどのように連関するのか?」という永年の疑問の解明に資するものである。
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