研究課題
基盤研究(B)
本研究では主に以下の4つの成果が得られた。第一に、コオロギの罰学習に予測誤差理論という学習理論が適用可能であることがわかった。第二に、罰に関する予測誤差の情報を運ぶのがドーパミンニューロンであることが示唆された。第3に、報酬に関する予測誤差の情報を運ぶのはオクトパミンニューロンと考えられるが、その候補となるニューロンが形態学的に同定された。最後に、コオロギの学習には、予測誤差理論では説明できない要素があることが明らかになった。
本研究は、昆虫の学習の主要な特徴が予測誤差理論で説明できることを初めて明らかにし、またそのニューロン機構の一端を明らかにした画期的なもので、学術的に高い意義がある。また本研究は、学習の基本アルゴリズムが昆虫と哺乳類の間で共通であることを明らかにし、動物の脳の進化の理解の鍵となる知見をもたらしたもので、社会的にも大きなインパクトを与えうるものである。
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