研究課題/領域番号 |
16H04830
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
酒井 章子 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (30361306)
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研究分担者 |
乾 陽子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10343261)
岡本 朋子 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (50588150)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2016年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 送粉ネットワーク / 化学生態学 / 花香 / 送粉様式 / 植物動物相互作用 / 送粉 / 植物の繁殖生態学 / 植物繁殖生態学 / 動物植物相互作用 / 特殊化 / 共生 / 送粉共生系 / 共進化 |
研究成果の概要 |
送粉生態学の中心的課題である植物の送粉者に対する特殊化は、その条件や要因について未だ定説はない。異なる特殊化過程が区別せずに議論されていることが、その理解を阻んでいると考えた。本研究では、多くの植物を訪れる動物の一部だけを使う絞り込み型と、他の植物が送粉者として利用しない動物を送粉者として利用する新規獲得型の区別を提案した。まず絞り込み型が起こる条件をゲーム理論を用いて検討し、同じ要因では新規獲得型が進化しないことを示した。また、新規獲得型の事例としていくつかの植物について、送粉者と植物の相互作用を、特に花香に焦点をあてて調査し、特殊な送粉様式の進化・維持に寄与している花香成分の特定を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではまず、特殊化のおこる条件を検討した。特に注目したのは、送粉サービスの需要と供給のバランスである。絞り込み型では、送粉者が十分入るときにのみ特殊化できることが示された。一方、新規獲得型の特殊化は、むしろ送粉者が足りないときに進化することが示唆された。本研究では、新規獲得型の例であると考えられる、繁殖場所を報酬として送粉者に提供する送粉様式(オオバギ)、動物を騙す送粉様式(オルキダンタ、ウマノスズクサ)を持ついくつかの植物について、送粉者と植物の相互作用を調べた。オオバギやオルキダンタでは、特殊な花香成分の寄与が示唆された。
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