研究課題/領域番号 |
16H04833
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
金田一 智規 広島大学, 工学研究科, 助教 (10379901)
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研究分担者 |
青井 議輝 広島大学, 先端物質科学研究科, 准教授 (40386636)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2018年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2017年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2016年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 微生物ダークマター / Candidate division微生物群 / 16S rRNA遺伝子 / MAR-FISH法 / 新規分離培養手法 / Candidate division細菌群 / 群集・生態系多様性 / 分離培養 |
研究成果の概要 |
Candidate division微生物群として活性汚泥中に存在するTM7、BD1-5、SR1、OD1を選定した。まずFISH法のためにプローブを設計し、TM7およびBD1-5の観察条件の最適化ができた。同じ活性汚泥に対しメタゲノム解析を行い、BD1-5の代謝機能の推定ができた。BD1-5に対してMAR-FISH法を行った結果、アミノ酸の取り込みが確認された。TM7に対しては定量PCR法を確立し、増殖可能な条件を明らかにできた。セルソーターを用いた分離培養手法には関しては難培養細菌であるアナモックス細菌の分離に成功した。微生物を捕らえる罠についてはモデル微生物を用いてコンセプト実証できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに機能が未知であった未培養微生物群の機能が明らかになる。従来の微生物分離培養手法を凌駕する高性能で汎用性の高い分離培養手法の実用化が達成できる。未培養細菌の純粋培養系が得られ、新規単離菌株の学名提案ができる。これまで培養可能な微生物からのみ得られてきた物質・情報が飛躍的に高まるため、本研究成果の波及効果は極めて大きく、多分野(学術面・医学面・産業面など)に及ぶ。環境中の微生物の99%は未培養であり、未利用バイオリソースの開拓に貢献できる。生物界の3 つのドメインの境界または共通祖先微生物などの生物の進化に関連する理解が深まる。
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