研究課題/領域番号 |
16H04837
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
酒井 聡樹 東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (90272004)
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研究分担者 |
牧 雅之 東北大学, 学術資源研究公開センター, 教授 (60263985)
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研究協力者 |
板垣 智之
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2018年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2017年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2016年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
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キーワード | 近交弱勢 / 近親交配 / 自殖 / 自殖率 / 自家不和合性 / 自家和合性 / 被子植物 |
研究成果の概要 |
自殖を避ける戦略として、配偶体型または胞子体型の自家不和合性・雌雄異熟・雌雄離熟(およびこれらの組み合わせ)などが進化している。こうした戦略の進化条件を、自家不和合性に焦点をあてて統一的に理解することを試みた。 自家不和合性は、自家受精を遺伝的に防ぐシステムであり、被子植物に普遍的に見られる。しかし、既存の理論ではその進化条件は非常に厳しい。この矛盾を解消するため、自家不和合性は、自殖というよりも近親交配を避けるために進化したという説を提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自家不和合性は、生物学における重要な研究対象となっている。本研究で提唱した、自殖というよりも近親交配を避けるために進化したという説は、これまでの研究を大きく変えうるものである。自殖に関するこれまでの研究では、近親交配の影響はほとんど見過ごされてきた。本研究により、近親交配の影響を調べる研究が加速的に進むと期待される。 配偶体型または胞子体型の自家不和合性・雌雄離熟・雌雄異熟に着目し、それらの進化を統一的に理解するという試みもこれまで行われてこなかった。これらを統合した本研究により、近交弱勢を避ける戦略の進化の理解が大きく進展すると考えている。
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