研究課題/領域番号 |
16H04838
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態・環境
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
饗庭 正寛 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (80751990)
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研究分担者 |
中静 透 総合地球環境学研究所, 研究部, 特任教授 (00281105)
黒川 紘子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70515733)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2016年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | シカ / 樹皮 / 機能形質 / ニホンジカ / 樹皮はぎ / 生態系機能 / 森林生態学 / 動物植物相互作用 / 群集生態学 / 獣害 / 生態系 |
研究成果の概要 |
シカの選択的な樹皮摂食が、森林の機能的組成さらには生態系機能・サービスに与える影響を評価するために、計71種の樹木の樹皮の物理的・化学的形質を網羅的に測定した。シカの嗜好性と樹皮形質の関係の機械学習による解析から、シカの嗜好性が樹皮の形質により決定されている可能性を示した。また、これらシカの嗜好性に影響する樹皮の形質と生態系機能に重要な葉や材の形質との間の相関を示した。さらに、シカの嗜好種の消失が、生態系機能・サービスに重要な形質組成に非ランダムな影響を与えることをシミュレーションにより示した
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シカの樹皮に対する嗜好性が形質から高精度に予測できることがわかり、シカによる被害が顕在化していない地域や樹種に対しても予防的措置が取れるようになった。また、シカによる選択的な摂食が、森林の生態系機能・サービスに非ランダムな影響を与える危険性を初めて示した。基礎科学的側面においては、樹皮形質の網羅的な解析により、形質間の関係性や種内変異のパターンを解明し、今後の樹皮研究に重要な基盤を提供した。
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