研究課題/領域番号 |
16H04864
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝育種科学
|
研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
宇賀 優作 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 次世代作物開発研究センター, 上級研究員 (00391566)
|
研究分担者 |
大川 泰一郎 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80213643)
|
研究協力者 |
木富 悠花
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2018年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2017年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
|
キーワード | 深根性 / 耐倒伏性 / QTL / イネ / 深根性遺伝子 / 半矮性遺伝子 / ゲノム育種 / 強稈性 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、長稈型多収イネに求められる理想的な草型と根型のバランスを遺伝学的に解明することを目指した。1)深根性遺伝子DRO1と半矮性遺伝子SD1の2遺伝子のアリル組み合わせが耐倒伏性に及ぼす影響を水田にて調べた。短稈背景では根型は耐倒伏性に大きく影響する要因ではなかったが、長稈化した場合、浅根型のほうが倒伏しにくい傾向にあることが分かった。2)根型改良のための遺伝子素材の充実のため、新規な根伸長角度遺伝子DRO2の単離を試み、候補領域を絞り込んだ。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「緑の革命」以降に育成された多くのイネ品種は半矮性のため、地上部バイオマスの増大による収量増加は限界にきている。新たな多収育種として長稈で倒伏しない大型品種の開発が近年進められている。しかし、長稈品種は倒伏し易いため、稈と根の支持力を遺伝的に改良し、耐倒伏性を改善する必要がある。従来、地上部草型の改良に着目した遺伝研究は多く報告されているが、根型を含めた植物体全体の遺伝的改良を検証した研究はほとんどない。本研究では、長稈品種において浅根型が耐倒伏性に寄与する可能性を示した。草型同様に根型の改良が重要であることを示した本研究の成果は今後のイネ育種戦略を考えるうえで重要な知見であると考える。
|