研究課題/領域番号 |
16H04871
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
村山 秀樹 山形大学, 農学部, 教授 (40230015)
|
研究分担者 |
板井 章浩 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (10252876)
羽生 剛 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (60335304)
森 茂太 山形大学, 農学部, 教授 (60353885)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2017年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2016年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
|
キーワード | セイヨウナシ / デンプン / 糖代謝 / 成熟 / 収穫後生理 / アミラーゼ / 炭水化物代謝 / 追熟 / ナシ属果実 / 果実成熟 / 炭水化物 / 糖 / 光合成 / 園芸学 / シグナル伝達 / 発現制御 / 農林水産物 |
研究成果の概要 |
セイヨウナシ果実において,光合成速度は幼果期に高く,満開128日後にはほぼゼロになること,また,この時期に果肉のデンプンが蓄積から代謝への相転換を起こすことが判明した。糖についても,この時期を境にフルクトース,グルコース,ソルビトールは増加から減少に転じた。樹体においてもデンプンが蓄積したことから,同化産物の貯蔵期間として機能していることを確認した。一方,果梗はデンプンの貯蔵器官ではなく,樹体からの転流糖の輸送経路であることが示された。収穫によって果実の炭水化物の代謝が活性化された。収穫後のデンプンの分解については,追熟中と低温貯蔵中で,β-アミラーゼ遺伝子の発現が異なることが判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セイヨウナシにおいて,果実が光合成を行っていることを確認し,光合成速度がゼロになる時期に,デンプンの蓄積から分解への相転換が起こっていることを明らかにした。また,セイヨウナシの分解過程にβ-アミラーゼが重要であること,追熟中と低温貯蔵中で,β-アミラーゼ遺伝子の発現が異なることが判明した。これらは,世界ではじめての報告であり,学術的に意義がある。セイヨウナシでは,成熟期のデンプン含量(ヨード反応)が収穫時期の判定指標の1つになっており,デンプンはセイヨウナシの栽培においても重要な因子である。そのため,本研究の成果は,今後収穫時期の判定にも利用される可能性がある。
|