研究課題/領域番号 |
16H04872
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸科学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
近藤 悟 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 教授 (70264918)
|
研究分担者 |
池浦 博美 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (10440158)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2016年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
|
キーワード | アブシシン酸 / 青色LED / イソプロチオラン / オキシリピン / ブドウ / 植物工場 / ノルジヒドログアイアレチン酸 / 光波長 / 光 / アントシアニン / LED / ジャスモン酸 / エチレン / オーキシン / クロロフィル / グルコース / 香気成分 / 果樹 |
研究成果の概要 |
ブドウ‘巨峰’において、赤色LED照射は果皮の内生ABA濃度を無処理および青色LEDに比べ有意に増加させた。アントシアニンおよび糖濃度は青色LED照射区で有意に高くなった。青色LEDを果房あるいは葉主体に照射した場合、果房主体への照射が有意にこれらを増加させた。青色LEDの照射はABAシグナル伝達阻害遺伝子の発現を低下させた。以上は、アントシアニンおよび糖濃度に対して、ABA濃度以上にシグナル伝達の重要性を示唆した。またIPTはABA合成抑制剤であるNDGAと同様にクロロフィルの減少を抑制した。オキシリピン処理は内生ABA濃度を上昇させ、病原菌の繁殖抑制に相乗的な作用性を持つことを示唆した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高品質果実の生産を目的とした植物工場における果樹栽培は始まったばかりであり、光および温度条件などに伴う果実の生理に与える影響について、データを積み上げる必要がある。本研究は施設下でのブドウ‘巨峰’栽培において、5月に収穫する促成栽培および11月に収穫する抑制栽培の二時期において、季節にかかわらず青色LED照射が着色および糖蓄積に有効である可能性を示唆した。 またブドウ果実の成熟に関わるアブシシン酸(ABA)の作用性および代謝が明らかになり、今後のブドウ栽培における植物成長調節剤の利用に有益な成果が得られたと考えられる。
|