研究課題/領域番号 |
16H04886
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
松村 正哉 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 本部, 所長・部門長・部長・研究管理役等 (00370619)
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研究分担者 |
和田 博史 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, 上級研究員 (40533146)
平岡 賢三 山梨大学, クリーンエネルギー研究センター, 特命教授 (80107218)
真田 幸代 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 九州沖縄農業研究センター, グループ長 (80533140)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2016年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | トビイロウンカ / 品種選好性 / 個体群増殖 / 応用昆虫学 / 害虫管理 / 品種間差異 / 昆虫 / 行動学 / 品種選好 / 質量分析 |
研究成果の概要 |
水稲害虫トビイロウンカの品種選好・増殖特性について、オンサイト質量分析及び稲体成分分析によって解析した。トビイロウンカの品種選好性については、イネにとりついた個体が吸汁を開始した際に発する匂い成分によって次の個体が引き寄せられる可能性が示唆された。高温登熟耐性品種「にこまる」でトビイロウンカの後期発生量が多い(第1世代から第2世代にかけての増殖率が高い)原因として、穂揃期の茎非構造性炭水化物の含有率が高いことが確かめられた。トビイロウンカの品種選好と増殖には、圃場試験の結果で認められた穂揃期の茎非構造性炭水化物とともに、イネ茎葉における窒素代謝が密接に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、「にこまる」などの高温登熟耐性品種でトビイロウンカの多発生と被害が報告されている。本研究で明らかになった、トビイロウンカの品種選好性や多発生には穂揃期のイネ体の茎非構造性炭水化物やイネ茎葉における窒素代謝が密接に関与しているという知見は、トビイロウンカが多発生しにくい、被害が軽減できる栽培・施肥管理手法の確立のための基礎的知見となる。これにより、水稲の安定生産に資することができる。
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